肺がん

肺がんとは

肺がんとは 肺に発生したがんの総称です。肺がんは近年急速に増加しており、日本では、毎年7万人が肺がんになり、6万人以上が亡くなっています。男性ではがん死亡原因の一位、女性でも胃がんに次いで二位です。初発症状として①咳(50%)②血痰(20%)③胸痛(15%) ④呼吸困難 ⑤体重減少 ⑥発熱 ⑦声がれ があります。発生のメカニズムはまだ解明に至っていませんが、喫煙が最も密接に関わっている危険因子です。男性の肺癌の約90%、女性の肺癌の約80%は喫煙が原因といわれています。喫煙の量や期間に比例して、肺癌を発症するリスクは高まり、全喫煙者の約10〜12%の人が将来、肺癌を発症します。

肺がんは進行すると根治が困難ですが、早期に発見できれば、治る可能性が高くなります。早期発見するためにはどうすればよいでしょうか?

 肺がんは、できる部位によって①肺門型(中心型)と②肺野型(末梢型)に分類されます。①肺門型は、肺の入口である中心部、太い気管支にできるがんです。セキや痰、血痰などの症状が現れやすい反面、レントゲンに写りにくい場合もあります。症状を放置せず、医療機関を受診し、痰細胞検査 気管支鏡、CT検査等 で診断されます。一方、②肺野型は肺の抹消の肺胞などにできるがんです。痛みを感じる神経がないところにできるため、自覚症状がでにくいことが特徴です。しかし、レントゲンで写りやすいため、健康診断や 偶然撮ったレントゲンで発見されることが多くなります。

 肺がんに対して心がけることは①禁煙 ②咳 痰 血痰などを放置せず専門医療機関を受診する③健康診断をきちんと受け、結果を確認することです。