めまいとは
「めまい」といっても症状はいろいろです。①「天井がグルグル回る」ような「回転性のめまい」②からだがフワフワした感じでふらつく、まっすぐ歩けない、姿勢を保つのが難しい
「浮動性のめまい」③立ち上がるとクラッとする、時に目の前が暗くなるような「失神性のめまい」などに分類されます。①「回転性めまい」は椅子に座ってクルクル回したあと急に立ち上がったときのような感覚で、主に耳の中の障害が原因でおこります。耳鳴りや難聴を伴い、その症状を繰り返す「メニエール病」や、耳鳴りや難聴がなく、症状を繰り返さない「良性発作性頭位変換性めまい症」が代表的です。どちらも心配要らない疾患ですが、脳出血や脳梗塞といった脳の異常でもおこるので、はじめての症状であったり、いつもと異なる症状であったりする場合は要注意です。②「浮動性のめまい」には、初めての症状であり、手足が動きにくい、感覚がおかしい、激しい頭痛があるといった症状を伴うことが多くいことが特徴です。脳卒中の可能性があります。③「失神性めまい」は血圧の変動に関係する全身性の病気が原因として考えられます。血液が脳に適度に流れていないために起こるものです。高血圧、不整脈、貧血などの内科・循環器疾患が原因の可能性があります。血圧の管理や不整脈の精査が必要です。また、血圧等の薬を飲んでいる場合は、薬が原因でなることがあります。主治医とよくご相談ください。更年期障害や自律神経障害でもおこります。糖尿病の方は、合併症としての自律神経障害で起こることがあります。糖尿病の厳格な管理が必要となります。また、学生が朝礼中に倒れるのも自律神経障害の1つですが、成長とともに改善します。
このように、めまいは 大きな病気が隠れていることがあります。診断を受けていない場合は、病院受診が大切です。